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業種別での土壌汚染リスクについて

不動産取引等において今後土壌汚染リスクが発生することが考えられますが、業種別でのリスクを考えてみました。参考にしてみてください。

繊維製造業

工場の主な業務内容:ウレタンフォーム等高性能断熱材製造

  • 汚染発見経緯
    工場移転のため工場解体撤去工事中
  • 汚染物質
    土壌(鉛、砒素、シスー1,2ージクロロエチレン、トリクロロエチレンなど)
    地下水(1,1ージクロロエチレン、シスー1,2ージクロロエチレン、トリクロロエタン、トリクロロエチレンなど)
    いずれも環境基準超過が判明。
  • 汚染原因
    • 昭和35から40年位にかけての廃棄物の集積場であった。埋設されていた缶の腐食によってトリクロロエチレンが漏れ出し、微生物分解によってシスー1,2ージクロロエチレンが生成された。
  • 昭和35-61年まで、ウレタン原液の製造およびウレタン発泡を行っていた際、設備や容器の洗浄剤に用いていたトリクロロエチレンやジクロロエタンが漏洩した。

化学工業

工場の主な業務内容:医薬品製造

  • 汚染発見経緯
    工場閉鎖のために不動産の半分を売却、半分に自社事務所を建てる計画中に調査を行った結果、汚染が判明した。
  • 汚染物質
    土壌(水銀、砒素、シスー1,2ージクロロエチレン、トリクロロエチレンなど)
    いずれも環境基準超過
  • 汚染原因
    • 昭和38から47年まで錠剤のコーテイング剤の溶剤としてトリクロロエチレンを使用、水銀は昭和40年代まで水銀含有軟膏を製造していたなど。
      (出典 「土壌汚染ビジネス大研究」三菱総研「土壌汚染対策研究チーム」)

ガソリンスタンド

ガソリンスタンドは平成17年時点で全国には約50,000件存在しており、ガソリンスタンドや地下タンクの近くの土壌や地下水で油膜、油臭、油、ベンゼン、エチルベンゼン、トルエン、キシレン等の有害物質が検出されるケースがります。

これらの汚染は、地下タンクや地下配管などの地下埋設物からの有害物質漏えいが主な原因となっています。

漏洩したガソリン、軽油等は、地下水の流れに乗って水平方向へ拡散する可能性が高いという性質を持っているため、周辺の土地も汚染される可能性が高くなります。

ガソリンに含まれるベンゼンは土壌汚染法で基準(環境基準値:0.01mg/L)が定められているものの、ガソリンスタンドの汚染のメインになる油類については、油汚染事故時の措置が規定されているのみで特定有害物質となっていないのが現状です。(東京都では環境確保条例、埼玉県では生活環境保全条例で土壌汚染調査の対象となっている。)

クリーニング業

クリーニング業は水質汚濁防止法の特定施設に該当するため届出を行わなければならない。

クリーニング業では国内では1935年頃からクリーニング溶剤としてトリクロロエチレンが使用されていたが、ボタンの溶解、色抜け防止でテトラクロロエチレンが使われるようになっていきます。

初期の頃のドライクリーニングマシンは、蒸留時に決まって突沸し、これが周囲に拡散した。これを周囲に掘った素堀の溝に掃きだすよう指導されていたため大手クリーニング所や古くからの業者は、日常的な地下浸透を行われていた。「出典 「土壌汚染その総合的対策」(財)民間都市開発推進機構研究センター)

表1:業種によって出現しやすい特定有害物質

精密機械・半導体・電気機器製造業トリクロロエチレン、シス-1,2ージクロロエチレン、1,1、1-トリクロロエタン、ジクロロメタン、鉛、セレン
金属製品製造業・メッキ工場カドミウム、六価クロム、鉛、シアン、トリクロロエチレン
自動車製造業シアン、砒素、鉛、トリクロロエチレン
農薬・薬品等化学製品製造業砒素、鉛、水銀、1,3ージクロロプロペン
ガラス窯業、鋳物製造業ふっ素、ほう素、セレン、鉛、カドミウム、銅
塗料・染料等化学製品製造業カドミウム、砒素、鉛、ベンゼン
クリーニング業テトラクロロエチレン
石油精製工場、ガス製造工場油類、砒素、鉛
操車場跡地、ガソリンスタンド跡地油類、鉛
電気工業、電材製造業PCB、鉛、銅、水銀
兵器工場、火薬工場・花火工場鉛、銅、砒素、硝酸性窒素および亜硝酸性窒素、水銀
射撃場・基地鉛、油類


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